絵に描いた餅

書かなきゃ忘れるオタクの備忘録

ミュージカル 「키다리아저씨(Daddy Long Legs)」感想

 

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「키다리아저씨 (Daddy Long Legs)」

 

2017.07.22 ソワレ

ジルーシャ:イム・ヘヨン

ジャーヴィス:シン・ソンロク

 

2017年5月16日〜7月23日の期間に上演されたいたこの作品、調べれば調べるほど観たくなり、結局少し無理をして遠征日程を組み滑り込みで観劇に挑みましたが、無理してよかったーーー!!!

こんなに可愛くて幸せになれる胸キュンミュージカル、今まで観たことあっただろうか?!という感じです。(パッと思い浮かぶのは大体誰か死ぬ)

客席中がジルーシャとジャーヴィス恋愛模様にだだ泣きするこの作品。

しかも可愛いのは内容だけでなく割引名までキュートでした。少しでも節約したかったので血眼で割引一覧を翻訳にかけてたのですが、「제루샤 대학생 할인(ジルーシャ大学生割引)」という割引名での大学生割引を見つけ、あまりの可愛さに頭を抱えました。(そして速攻で予約した)

この割引で20%オフにて観劇できました。ジルーシャありがとう♡(違う)

ちなみに家族2人以上だと30%オフになるそうなので、ダメ元で滞在先の家主こと父親に「一緒に行く?」と誘ってみましたが秒で断られました。

日本でも公演があったこの作品ですが、未観劇だったため綿密に予習をして挑みました。というか、楽しみすぎて今回観劇作品の中で一番予習しました。原作小説だけでなく、世界名作劇場「わたしのあしながおじさん(全40話)」を完走したのはさすがに自分でもドン引く。

以下ネタバレあり、韓国語が全然わからない人間の感想文になります。

 

 

今回観たのは、シン・ソンロクさんのジャーヴィスとイム・ヘヨンさんのジルーシャでした。

ヘヨンさんのジルーシャは本当に可愛くて可愛くて、そりゃジャーヴィスも好きになっちゃうよね!という感じの守ってあげたくなるジルーシャ。

一番最初の孤児院のシーン、ジルーシャは何役もこなしますがヘヨンジルーシャは役が変わる度にくるっと回るのがとてもわかりやすくて素敵でした。(そしてただただ可愛い)

可愛いといえば、途中トランクを移動させるときにどうやら向きを逆向きに置いてしまったようで、トランクを開けて衣装を取り出すシーンで「あっ( ゚д゚)」となっていましたが、そのままトランクに突っ伏して「うぅ~~~」と恥ずかしがってみせていて、ちょっとしたアクシデントも「あまりにもかわいいジルーシャ」として客席にみせてしまう姿に役者さんってすごいなぁと改めて感じました。

そして、ヘヨンジルーシャで一番好きだったシーンはジャーヴィスからのプロポーズを断るシーンです。

ジャーヴィスの手をそっと押し返し、背を向けてから静かに泣くヘヨンジルーシャ。背を向けて泣くという、好きでたまらないジャーヴィスに対するジルーシャの精一杯の拒絶。その気持ちを想像すると泣かざるを得ない‥‥‥。周りもめっちゃ泣いてた。

このシーン、呆然自失という感じで去ろうとするソンロクジャーヴィスが少しも大丈夫じゃなさそうなのにジルーシャを気遣って絞り出すように「大丈夫」と言うのも本当に泣かせに来ていますよね‥‥。

 

ソンロクさんのジャーヴィスは外見はすらっとした紳士なのに、中身はジルーシャに翻弄されまくり、ジルーシャからのお手紙に対する反応がいちいち面白く目が離せない、魅力的なジャーヴィス

個人的に萌え悶えたシーンは、ジルーシャからのお手紙の「愛をこめて」を読んだ時の反応です。最初真顔で手紙を読んでいたのに、「愛をこめて」の部分で「あに…あに」と一旦天を仰いでからもう一度読み返し、「………さらん」と小さく呟いてからにやけているソンロクジャーヴィスに全私が「無理ーーーーーーーーー(言葉を失ったオタクの常套句)」となりました。

かわいい。あまりにもかわいい。そしてソンロクさんお似合いすぎでは?言葉がわからないかつ記憶もあいまいなので、もしかしたら私の妄想だったのか?と今疑っています。

他にも雨に降られ、ジャーヴィスがジルーシャに自分の上着を掛けてあげるシーン、ドンホジャーヴィスはさながら韓ドラに出てくるスパダリのように優しくジルーシャの肩にかけてあげていましたが、ソンロクジャーヴィスは乱雑にジルーシャの頭の上に投げてましたwww

ジャーヴィスの上着に埋もれ一瞬フリーズするジルーシャと「な、投げたーーーwwww」となる客席。このシーン、ドンホジャーヴィスが韓ドラのスパダリならば、ソンロクジャーヴィスは日本の少女漫画のツンデレ男子でした。あーーーかわいい。

「ジミーからお誘いうけちゃった♡(意訳)」というお手紙に、ズルズルと椅子にへたれこむ姿や、「孤児院に戻ったら死んじゃう(意訳)」というお手紙に、慌てすぎて椅子に座ったまま机とタイプライターを何往復もしちゃう姿など、コミカルな面も多いソンロクジャーヴィスでしたが、合間合間で見える、ジルーシャへの真摯な愛情がもともと高いこの作品の胸キュン度をさらに上げているように感じました。

ソンロクジャーヴィス、ジルーシャと一緒にいるときに向けるまなざしは、甘いそれとはまた違う、本当に愛おしいものを見るようなそれなんですよね。開いた本を一緒に覗き込むシーンのソンロクジャーヴィスのまなざしとちょっと緊張ぎみのヘヨンジルーシャの姿には甘酸っぱいときめきを感じずにはいられませんでした。そして、ジルーシャが少しずつ自立していく手紙では本当にうれしそうに泣くんです。あ〜〜本当にジルーシャのことが大切なんだろうな、というその姿に会場中がハンカチを握りしめて泣いていました。(少なからず私はそうだった)

実はぎりぎりまでこの公演を見る予定はなかったのですが、23日の予習としてプレスコール動画を観まくった結果、「ジャーヴィスの正体を知りプンスカ怒るジルーシャに、しゃがんで上目遣いで許しを請いはじめるソンロクジャーヴィスがどうしても観たい」となりチケットを追加した経緯があるのでこのシーンが来たときは、嬉しすぎて右手にオペラグラス、左手にハンカチを握りしめて興奮に震えていました(笑)「あしながおじさん」のタイトルに相応しいスラッと長身なソンロクさんが、ちっちゃくなって謝っている姿は可愛いと萌えの暴力でした。こんな風にしょげられたらジルーシャも許しちゃうよ!反則じゃん!!!と、この時点で興奮と萌えに、もはや瀕死状態だったのですがこの後まさかの爆弾が投下され、控えめに言って萌え死にました。

前述の通り、プレスコール動画は何回も観たので動画になかったシーンに比べ、動画のあったシーンは心穏やかに観て(そして泣いて)いたのですが、最後の最後、MDグッズにも散々使われたあのキスシーンのあと、そのままハグかと思いきやまさかのジャーヴィスからジルーシャの頬を両手で挟み再びキス、からのハグでした。予想外の出来事に、リアルにこんな顔→((((;゚Д゚)))))))をして崩れ落ちました。

えっ、プレスコール動画じゃここはキス1回だよね???少女漫画のツンデレ男子か?!ここぞというときは強引な魅力でキメてきて、乙女のときめきを掻っ攫っていく少女漫画のツンデレ男子か?!?!と呆然としておりました。こんなの反則じゃん!!!!(2回目)

これはソンロクジャーヴィスの通常運転なのでしょうか?ご存知の方居ましたら教えていただけると嬉しいです……。

この後ソンロクさんとヘヨンさんのマッコンということでお2人から挨拶があったのですが、あまりの萌えと号泣で記憶が曖昧です。(そもそも韓国語がわからないので、記憶があっても挨拶の内容はわからないのですが)会場中があたたかい雰囲気でお2人とも泣かれてたような気がします。

決断が遅かったので2階席しか残っておらず、オペラグラスを使っての観劇になってしまったのが残念(2人の表情が同時に見られない)ではありましたが、今回の渡韓で唯一幸せな涙を流せた演目になりました。

帰り道、萌えと興奮と幸せオーラにふわふわと大学路を歩きながら「明日最前だけど死ぬんじゃないかな……」と本気で自分の身を心配していました。(そして2回ほど電車を乗り過ごした)

 

ところで余談なのですが、この日マチネは同じ建物のお隣で「スルース」を観劇していたところ、スルース観劇中にダディのプログラムが完売するということがあり、韓ミュのMD商品販売のシビアさを学びました‥‥‥‥。スルース観劇前は「荷物になるし後で買おう」とダディのMDコーナーを眺めていたんですよね‥‥‥‥。韓ミュのMDグッズは「買える時に買っとくべし」というのこころに留めて生きていこうと誓った日になりました。

 

次の日観たジャーヴィスとジルーシャもとっても素敵だったので、近いうちに23日マチネの感想も書ければなあと思います。