絵に描いた餅

書かなきゃ忘れるオタクの備忘録

ミュージカル「女神様が見ている(여신님이보고계셔)」

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 【2017.01.04 ソワレ】

ハン・ヨンボム:キム・シニ
リュ・スンホ:ジョン・フィ
イ・チャンソプ:ホン・ウジン
シン・ソック:カン・ギドゥン
チョ・ドンヒョン:チョ・ブンレ
ビョン・ジュファ:カン・ソンウク
女神:ユ・リア

 

 

前回の観劇から約2週間、興奮冷めやらぬまま再び観劇して参りました。今回は2回目、そして前回観劇時に台本を購入できたのもあって比較的理解できたのではないかなと思います。

そして、前回と大きく違うのが席が!!圧倒的に良い!!!

前回座ったのはセンターブロック通路側、遠すぎもせず舞台全体が見渡せて、なおかつお魚も取りに来てくれる席だったので十分満足だったのですが、今回運良く更に前方の席を掴みとれたので圧倒的近さで彼らの無人島生活を拝むことができました。あまりの迫力にそこはもう無人島でした。(いいえ、海です)

キャストはヨンボム、スンホ、ソック、チャンソプが前回観た時と別の方です。

以下、毎度のごとくネタバレ有りの韓国語がよくわかっていない人間の感想です。感想というか覚書き。そして無駄に長い。

 

 

 

 【各キャスト感想】

前回観劇後真っ先に思ったのが「ヨンボムというキャラが変人なのか、ただジェボムヨンボムが変人なだけなのか」だったのですが、はい、ジェボムヨンボムは変人で確定でいいかと。

ジェボムヨンボムとシニヨンボム、全然違うヨンボムではありましたが、別の所でそれぞれの魅力が発揮されていてどちらも素敵なヨンボムでした。

ジェボムヨンボムは、ひょろひょろっへらへらっとしていて「口先だけで生きてきました〜〜」感がビシバシ漂うヨンボム。それ故にスンホに対する愛情や優しさや、共に無人島生活をする仲間達へのさりげない思いやりを見せつけられると普段のヨンボムとのギャップにキュンキュンさせられちゃうんですよね。「あ、こんな人も大切な人を守る為なら、こんな決断をしてこんな行動をとるんだ」って。

一方のシニヨンボムは、想像通りのヨンボムというか、理想のヨンボムというか‥‥‥娘を愛する父親感が溢れていました。本当に娘を心の支えにして戦争を生きているのだなと感じられるリアリティ感。そんなヨンボムがスンホに優しく声をかけたりスンホを抱きしめたりしているのをみると、「あっぱ〜〜;;」みたいな気持ちになります。

 

そしてもう1人の南の兵士ソックですが、デヒョンソックが大っきい犬がはしゃいでるタイプの変人さだとしたら、ギドゥンソックは思考回路が常人と違うタイプの変人さでした。

どちらのソックも変人には変わらないんですが(笑)、ヨンボムの部下度はデヒョンソックの方が高かったように思います。多分、ジェボムヨンボムはデヒョンソックが居なかったらとっくに殺されてそう‥‥‥‥(笑)

一方のギドゥンソックといえば、あまりの変人ぶりに時々ヨンボムがついていけていないのが面白かったです。無人島漂流後再開を喜び合うシーンでも、思いっきり縄が絡まったまま若干困惑しているヨンボムに無茶苦茶に抱きついていました(笑)

 

そんなソックと仲良しこよしなのが、北の兵士ジュファですがジュファ役は2回ともソンウクさんでした。このソンウクジュファがとっても可愛くて無人島の良き清涼剤の役割を果たしていたように思います。そしてソンウクジュファの照れたようにはにかむ表情がただただ可愛いんです!!

前半では怯えるスンホを宥める役割をよくしていましたが、その時の「すのや〜〜」とパタパタとスンホに駆け寄る姿がまたふわふわしていて可愛い‥‥‥。

ソンウクさん、結構背の高い俳優さんだと思うんですが、ジュファが地面にしゃがむ時は必ず両膝を抱きしめて縮こまってしゃがむんですよね。もう可愛いしか言えない‥‥‥‥‥‥。

 

同じく2回とも同じ方だったのがブンレさんのドンヒョン。1回目の観劇時、そこまで印象に残らない役だな〜と思いながら観ていたのですが、最後の展開と北の隊長さんとの熱い絆に「おおっ?!」となり、2回目観劇時にはちょいちょい舞台の隅で隊長さんに怒られている姿や生真面目で不器用な姿に「いい子や‥‥‥‥‥」と謎の親戚のおばちゃん目線でほっこりさせられていました。

 

忘れちゃいけない北の隊長チャンソプさんですが、1回目に観たのがソグォンさんのチャンソプ。とっても真面目で堅物なのかと思いきや、徐々に笑顔に溢れていくのが印象的なチャンソプでした。

2回目はウジンさんのチャンソプでしたが、ウジンチャンソプはソグォンチャンソプより繊細で柔い心の持ち主のように見えました。なんていうか、他の人物に接する時にチャンソプの心情が想像できるような演技をされていたように思います。

強面の隊長の顔の裏にあるのが、剛直で熱いハートのソグォンチャンソプと繊細で優しいウジンチャンソプという感じでしょうか?あくまでも私の所感ですが‥‥‥。

 

そしてこの物語のキーとなる人物、スンホですが1回目に観たのはジンソプさんのスンホでした。スンホって花冠に花束を握りしめている姿が印象的な役なので、どちらかといえば可愛い系の俳優さんが演じるものだと思っていたのですが‥‥。幕が開いてみるとジンソプスンホ、身長高いしガタイも良いし大丈夫なのか??と思ったのもつかの間、そんな気持ちもあっという間に何処かに吹き飛んでいきました。デヒョンソックと一緒にはしゃいでいる姿や「へへっ」って笑う顔がとっても可愛くて、無人島のみんなから愛されていました。

ひょろひょろっとしている細身のジェボムヨンボムが自分よりも大きいスンホを必死に守ろうとしているのは視覚的にどうなんだ‥‥?とも思いましたが俳優さんの素晴らしい演技とあいまって「これはこれでとても良いぞ!!!」感動させられることに。

この時のスンホとヨンボムの関係性がいかに私の心に響いたかは、前回の暑苦しく語っている投稿を読んでいただければわかると思います(笑)

そして、2回目に観たのはジョンフィさんのスンホです。ジョンフィさんについては、「ファントムシンガーに出ていた子」くらいの認識だったのですが、先にジョンフィスンホを観ていた家族に「とてつもなく可愛い」「とりあえず観てきて」などと言われ、ちょうど空いてる枠にも嵌ったのでそれならばと、いそいそと観に行ったのですが‥‥‥‥はい、とっても可愛かったです。

可愛いというか、写真や映像でみる10倍はただただ美少年でした。肌が真っ白で、手も足も頭も小ぶりで、手首や首筋は折れそうな程細くてとっても華奢なんです。

そんな子が目元を赤くして怯えていたり、隊長さんに乱雑に投げ飛ばされたりする姿が似合わないわけがないですし、みんなに庇護されて可愛がられるのも当然だよねという説得感もあってジンソプスンホとはまた別の魅力がありました。

あ、容姿について熱く語ってしまいましたが、勿論歌と演技もその美少年ルックスを活かした可愛さ溢れるものでとても素敵でした!

 

そしてユリアさんの女神様!

それぞれの兵士達の「女神様」として色々な役をこなさなければならない大変な役だと思いますが、どの姿もとっても素敵で‥‥‥‥。

特にジュファの妹としてのクルクル変わる表情や、ソックのヌナ役としての切ない演技を観た時には「ああそうだ、この方はジルーシャでも本当に魅力的に演じられてた方だったわ。そりゃ女神様も素敵に演じてくださるわな」と妙に納得してしまいました。

 

 

【今回のヨンボムとスンホの関係性について】

前回観た時は細身のジェボムヨンボムと大柄なジンソプスンホの組み合わせだったのが、今回は比較的がっしりしたシニヨンボムと華奢なジョンフィスンホの組み合わせに変わるということで、だいぶ受ける印象も変わるのではと楽しみにしていたのですが‥‥‥。

結果的に、みんな違ってみんないい!みたいな気持ちになって帰って来ました。いや〜〜、良いです。

ジェボムヨンボム&ジンソプスンホはその体格差とギャップにキュンキュンさせられましたが、シニヨンボム&ジョンフィスンホは包み込むようなアッパ感と庇護欲を掻き立てられるマンネ感でキュンキュンさせられました。

(因みにですが、ドゥソプヨンボム&ジョンフィスンホで観た家族に感想を聞いてみたところ、「2人が並ぶとひたすらキラキラしてた」というよくわからない感想を頂きました。いや、なんとなく言いたいことはわかるんですけどね‥笑)

あと、勢いあまって調べちゃったのですが、ヨンボム役のキム・シニさんが77年生まれ。スンホ役のジョン・フィさんが91年生まれ。その差14年。ヨンボムが30代前半設定でスンホが10代後半設定だそうなので、14歳差となるとリアルヨンボムスンホの年齢差ですね。

ジョン・フィさんのインタビューで「『女神様』の稽古場では、年が離れてるひょん達も気楽に接してくれて心が開けてる(笑)」というようなことをおっしゃっていたのでカンパニー全体が無人島で生活していた兵士達のような良い関係なのかな〜と勝手に勘繰ってはほっこりしてます(笑)

 

[꽃나무 위에]

スンホとヨンボムが初めてまともな会話を交わす4場が始まって真っ先に思ったのが「娘に話しかけるヨンボムが気持ち悪くない?!」です。前回のジェボムヨンボムでは、客席もスンホも若干ドン引きしていたような気がするこのシーンですが、シニヨンボムだと全然そんなことない!!ただただ娘を恋しがる父親の姿がそこに!という感じのヨンボムでした。

なんていうか、ジェボムヨンボムは娘の運動会で張り切りすぎて、娘が思春期に差し掛かった小6あたりでは「お父さんもう来ないで‥‥‥」と言われかねない父親感がありましたが、シニヨンボムは娘が小6の運動会でも駆けっこで一等を取った娘に誇らしげに「パパ!見ててくれた?」って言われそうな父親感がありました。(※あくまで私のイメージであり妄想です)

誤解のないようお伝えしたいのですが、私は本当にどちらのヨンボムも好きでした。

とにかく、シニヨンボムはただただ良き父親感溢れるヨンボムなんです。

一方スンホですが、開演早々から「ジョンフィさん、写真や映像で見る数倍は華奢な方だな〜」と見ていたのですが、怯えて、でもほんの少しの好奇心を覗かせてヨンボムを窺い見るジョンフィスンホはもう、The 美少年。とっても庇護欲を掻き立てられる儚さで、ヨンボムの歌声の中でそっと目を閉じ、眠りに落ちていく姿はあまりの可愛さに観ている側までキュンキュンさせられました。

 

[女神様が見ている]

この2人で視覚的に1番印象に残っているのが、大好きなナンバー「♪여신님이보고계셔」でのシーン。

ヨンボムか怯えるスンホの手を取って優しく導く動作が個人的に大好きなのですが、シニヨンボムの手が大きくて日に焼けたものであるのに対し、ジョンフィスンホの手は華奢で小振りで肌が真っ白なんです!そんなシニヨンボムの手が優しくジョンフィスンホの手を握る、その絵面があまりにも刺激的で今でもはっきりと脳裏に蘇ります(笑)

スンホはまだ十代の純粋な少年で、ヨンボムは30代前半の大人の男性であるんだな、と視覚的にも突きつけられました。あと、ちょっとドキドキした。

スンホの「な ぽよよ?」のシーンでは、隣に並んでニコニコしながら一緒に手を振るシニヨンボム。

とにかく、シニヨンボムの父性溢れるナンバーでした!

 

[ヨンボム、スンホをソウルへ誘う]

ヨンボムとスンホの関係性を語るにおいて外せない(と勝手に思っている)のが第10場。

その序盤、ヨンボムとスンホが2人きりで会話をしているシーンです。

船の燃料になるという実を2人並んでゴリゴリ砕いているヨンボムとスンホ。そんな中ヨンボムはスンホに「一緒にソウルへ行かないか」と切り出します。

その時の台詞が

「ソウルは本当にいいところなのになー。食べ物もおいしいし、女性たちもきれいだし、遊ぶ場所も沢山あるよ。
俺たち一緒にソウルに行かないか?戦争が終わったら、お兄ちゃんがいいところ全部連れて行ってやるよ。毎晩楽しく遊ぼう。どう?」

なのですが‥‥‥‥‥‥(笑)

これがソックの言っていた大尉殿の得意(笑)な「美味しい話で人を唆す」手管か!!!と思わず笑ってしまいました。

しかし、そんなヨンボムの問いに対するスンホの答えは

「どこにも行かない。女神様と一緒に居る」

最初ヨンボムは「どうにかして船をソウルへ向かわせたい気持ち9、スンホを可愛く思っている気持ち1」くらいだったのではないかと思うのですが、このスンホの返事がヨンボムの心に何か影響与えたのかな〜と思っています。そしてそれが次のシーンに繋がっていったのかと。

しかしこのシーンのシニヨンボム、実を砕く手を全然動かしてない!(笑)

最終的に自分のヘルメットの中身を、さも当然のようにスンホのヘルメットに入れて自分の分まで実を砕かせていました(笑)

 

 [韓国軍襲来] 

韓国軍の襲来に皆で安全な場所へ避難しようとする中、戦争で負った心の傷によりスンホは動けなくなってしまいます。 

皆がスンホを気遣ってどうにか避難させようとするにも関わらず、スンホは動けないまま1人取り残されてしまうのですが‥‥‥。必死に呼んでも動くことの出来ないスンホを見て、自らの身を省みず飛び出していくのが敵兵の大尉であるヨンボムです。

初見であった前回、このシーンのあまりの胸キュン度に脳内で作成されていた「次回要チェックシーンリスト」に太字で追加されていたのですが、今回しっかりと目に焼き付けてきました。

 シニヨンボム、スンホが動けないのを見て彼の元へ駆け寄るんですが、そのまま怯えるスンホをぎゅっと抱きしめて「괜찮아、괜찮아」って言い聞かせるように何度も言うんです。ぎゅっとヨンボムにしがみつきながらもヨンボムの声など聞こえないように取り乱すスンホとスンホが落ち着くまで抱きしめ続けるヨンボムの姿に胸が苦しくなりました。

後から、もしかしてこの時のヨンボムの言葉はスンホに届いていなかったのではないかと思い至り更に胸が苦しくなりました。ヨンボムの言った「괜찮아」という言葉はソウルの言葉で「大丈夫」という意味ですが、スンホの住む北の言い回しでは「大丈夫」という意味に「일 없다」という言葉を使うそうです。確かチャンソプだったかドンヒョンだったかもこの言い回しを使っていました。韓国語に詳しくないので私の勝手な憶測でしかないのですが、北の兵士であり、そうでなくても混乱していたスンホにヨンボムの「大丈夫」という言葉は届いていなかったのではないか、そう考えてしまいます。

北の兵士、南の兵士ではなく、共に無人島で生活する仲間として皆がスンホを気遣う姿が描かれるシーンで、ヨンボムのスンホに向けた優しさが国(というよりむしろ言葉)の違いという壁で、たとえ僅かでも隔たれていたのだとしたらそれはとても切ないことだと思い‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥「ます。」って締めようと思ってこの文章を書いていたんですが、ここまで書いて思いました。そんなわけあるかーーーい!!!!!

ヨンボムがスンホへ向けた優しさや愛情が、少々の言葉の壁程度で阻まれるようなもののわけがなかったですね!!すみません!!

たとえ、この時本当にヨンボムの言葉がスンホに届いていなかったとしてもヨンボムのスンホを想う気持ちは、自分を抱きしめる力強い腕やその温もりからきっと伝わっていたと思います。(高速手のひら返し)

 

[無線機の修理]

北の兵士達に黙って密かに無線機の修理をスンホに頼むヨンボム。

それと悟られないように、スンホの様子を伺いながら「お願い」するヨンボムですが、その時に「ハンサムなスンホ♡」なんて調子いいこと言っていて、流石ヨンボム!と笑ってしまいました。

しかしそんなヨンボムにスンホは、「ヨンボムもかっこいいよ♡」と無邪気に返していて更に笑いましたwww

この2人、可愛すぎますwww

最も、私のヒアリング能力もとい韓国語能力は本当にお粗末なレベルなので、もしかしたらこの会話全部妄想かもしれない。

 

[別れ]

船も直り、北へと帰って行く仲間を見送る最後の時。このシーンのジョンフィスンホが私の理想のスンホでした。

前回観劇時とっても好きだった台詞「… 고마워요 형 」ですが、ジョンフィスンホのこの台詞の言い方が本当に好きでした。

「… 고마워요」から「형 」と言うまでの空気、そしてスンホの表情に、スンホがヨンボムと過ごした時間、離れ難い気持ち、そしてそれを振り切らなければという葛藤が伝わってきて、あまりの理想っぷりに頭を抱えました(心の中で)

そしてヨンボムの台詞「 순호도 이제 집으로 가야지 ?」ですが、これ今回のペアにとっても映えるなと。 

ヨンボムのこの言葉は、「女神様が側に居なくても、自分が側に居なくても、もうおまえは大丈夫だよ」という意味が込められていると信じているのですが、この台詞を甲斐性と優しさ溢れるシニヨンボムが小柄で華奢なジョンフィスンホに優しく言うのってもう反則レベルで涙を誘っていると思います。うーん、切ない‥‥‥。

 

そして最後、舞台の真ん中にスンホがヘルメットを置いて立ち去るのですが、この時のジョンフィスンホがまた良くて‥‥‥‥‥。

そっとヘルメットを置いた後、ゆっくりと慈しむようにヘルメットの中の花を撫でて背を向けるんです。その表情は、無人島での日々を懐かしむようでもあり、無人島での日々に別れを告げるようにも見え、切なくも美しい一瞬でした。

北への船が出た後、ヨンボムがそのヘルメットを抱きしめながら泣き続ける姿が今でも胸に残っています。

 

【その他好きだった場面覚書き】

[みんな大好きお魚捕獲タイム!]
 海に手榴弾を投げ爆発を起こした後、みんなで海(と言う名の客席)にお魚を獲りにいくこの場面。ドンヒョンとスンホは下手に、ソックとジュファは上手、隊長さんたちは最前に降りてきてくれます。

海に手榴弾を投げるのはソックの役割だったのですが、ギドゥンソック何故か無駄にポジションを確認し、何故か無駄にカッコつけてから手榴弾を投げようとしていましたwww何故www

榴弾を投げた後、皆地面に伏せて爆発を待つ中、上手のドラム缶の裏から様子を伺うように顔を出すチャンソプ隊長と興味津々と言う顔でその下から顔を出しているスンホがとっても可愛かったです。

隊長さんの下からひょこっと頭を出して興味津々で海を見つめる顔が、爆発音と共に目と口をまんまるにして嬉しそうな顔に変わるスンホ(可愛さ200%)と、冷静に爆発の様子を伺いながらも自分の下で嬉しそうにしているスンホの頭を「よかったな」というふうにウリウリと撫でてあげるチャンソプ隊長(圧倒的ギャップ萌え)のコンボ!これ必見です!

チャンソプ隊長は40代、スンホは10代設定なのでこの2人、親子でもおかしくない年齢差なんですよね。

後半になればなるほど、ウジンチャンソプの何気ない行動に彼の「北の隊長」という顔の裏にある繊細さや優しさが表れているように思います。6人の中で誰よりも歳を重ねている故にその柔い心を上手く隠しているのだろうなと思わせられました。

と、そんなチャンソプ隊長とスンホの姿にキュンキュンさせられましたが、それも束の間掛け声と共に始まるお魚捕獲タイム。

運が良ければ自分の手がお魚になれちゃう、つまり合法的に彼らの無人島生活の一部にモブ(というかお魚)として関われちゃうこのシーン、1回目の観劇時にソックとジュファのふわふわ仲良しっぷりにノックアウトされた私は、「ソックとジュファに捕獲されるお魚になりたい」というもはや弁明のしようもないミーハー心と下心のみで、上手の席を購入すべくインターパークを開きました。‥‥‥‥はい、勿論上手前方通路席は残っていませんでした。

その後もミーハー心と下心と執念でインターパークを周回していましたが結局希望の席は掴めず‥‥。このシーンでのソックとジュファの仲良しっぷりを観ることができず心残りです。

結局私の座った席ですが、鬼気迫る表情でチャンソプ隊長が転がり降りてきて、あまりの気迫にソックとジュファの様子を窺い見る暇もありませんでした笑

2席隣のお姉さんがわかめへと成り果てていらっしゃったのですが、ヨンボムはちょうど私の斜め前(つまり必死の形相のチャンソプから若干距離をとって)ヘルメットを抱えたまま苦笑いしていたのには笑いましたw

でも、ジェボムヨンボムはチャンソプさんがわかめ獲りに勤しんでいる間、陸でごろごろしながら野次飛ばしてたような気がするのでシニヨンボムはまだ優しいのかもしれない‥‥‥‥笑

このシーン、チャンソプさんわかめ獲るのに必死すぎでは??って思っていたんですけど、よく考えてみれば可愛い部下にあげるわかめが懸かってるんだもんね‥‥‥‥そりゃ必死になるわ(涙)

 

[チャンソプ隊長とヨンボム兄貴]

北の隊長であるチャンソプと南の隊長であるヨンボム、対照的な人物でありながら2人ともとっても魅力的で‥‥‥‥。部下になるならどっちの部下になりたい?って聞かれても、迷いすぎて選べないと思います。(そんな質問をされることなど多分ない)

敵対する国の隊長同士である2人ですが、無人島生活が進むにつれ、人の心にするりと入り込むのが上手いヨンボムが、強面のチャンソプと距離を縮めていく姿にはほっこりさせられます。

脳内作成「次回要チェックシーンリスト」にしっかり追加されていた[チャンソプ隊長膝枕タイム]ですが、このシーンやっぱりキュンキュンさせられました。

だいたいヨボショを観た人って1回はこの膝枕シーンについて言及しますよね。話だけ聞いていた時には「なんのこっちゃ」って思ってたんですけど、実際に観るとヤバい。とんでもない破壊力の萌えシーンです。

無人島の夜、皆が眠りに就こうとする中、にこにこと、いそいそと、 チャンソプ隊長の膝に頭を乗せて寝っ転がるヨンボム。チャンソプはぺしっとその頭を振り払うんですが、その時のウジンチャンソプの表情が本当に良い。

ヨンボムに頭を乗せられて、一瞬戸惑ったような、照れたような絶妙な表情を浮かべて固まるんです。そんなチャンソプの表情を知ってか知らずか、めげずにもう一度膝枕に挑むヨンボムwこの時のシニヨンボム、抵抗するチャンソプの膝の上でめちゃめちゃに頭をぐりぐりしていたんですが、チャンソプが抵抗を諦めた後もずっと楽しそうにぐりぐりしていました(笑)

結局ヨンボムの膝枕を許したチャンソプが、ヨンボムの寝顔を優しい眼差しで見下ろしたあと、自身も眠りに就いていたのがまたとっても良かったです。

 そしてヨンボムとチャンソプさんといえば洗濯物のシーン。

2人で洗濯物の端と端を持って「せーのっ」と水を絞るシーンなんですが、シニヨンボム、絶対計画的にチャンソプ隊長に抱きついていましたwww

如何にも「力余って抱きついちゃった」みたいな風を装ってましたけど、絶対に計画的っぽい。そして抱きついてきたヨンボムを鬱陶しそうにべりべりと剥がすチャンソプ隊長(笑)

 

[別れ]

上にも書きましたが、今回のキャストの別れシーンが本当に素敵でした。

まずチャンソプさんとドンヒョン。

別れの挨拶でドンヒョンをぎゅっと抱きしめるウジンチャンソプですが、ブンレドンヒョンは抱きしめ返さないのがもう‥‥‥。抱きしめ返そうとする手を縛めるように銃の柄を握る姿が切なかったです。

その後もずっと皆に背を向けたまま声を押し殺して泣いていました。この別れで1番複雑な想いを抱いているのは間違いなく北兵でありながら南に行く決断をしたドンヒョンなのだなあと。

そして別れの言葉を交わすチャンソプとヨンボムですが‥‥。前回観劇時、躊躇うように握手を交わすソグォンチャンソプとジェボムヨンボムが印象的だったのですが、今回はシニヨンボムの差し出した手を見た後、その手をグッと引いてウジンチャンソプがヨンボムを抱きしめていました(涙)

あの、抱きついてきたヨンボムをべりべり剥がしていたチャンソプが、自らヨンボムを抱きしめていたんです。この時のヨンボムの驚いたような照れたような顔がまた良くて。ヨンボムってそうそう照れたりするタイプではないと思っているのでこの表情にはグッときました。

この行動、ウジンさんが演じられていたチャンソプってやっぱりこんな人だよね!(泣)って最後に答え合わせができたような気持ちになりました。(私だけかもしれない)

島に残る兵士達が悲しみに耐えるように背を向ける中、いつもの掛け声と共に船に乗る兵士達は島を後にします。

舞台上には島に残った3人だけになるのですが、船が出た瞬間真っ先に坂の上まで駆け上がって手を振り続けるソック、天を仰いで立ち尽くしたまま泣くドンヒョン、スンホが置いていった女神様へのお供え物であるヘルメットを抱きしめ泣くヨンボムと、それぞれがこの別れを悲しんでいて。そして、そんな残された者達の姿の後暗転って。もう、ああーーーーっ(涙)ってなります。ああーーーーっ(涙)って。それ以外の言葉が出ない。

この切なさの残る終わり方、正直めちゃめちゃ好きです。

それにしても、この暗転からのカーテンコールへの切り替え、みんな早くないですか??前回観劇時も今回観劇時もこのラストに放心状態だったので、カーテンコールが始まった途端の周りの切り替えの早さについていけませんでした(笑)隣のお姉さんなんて、暗転して次舞台が明るくなった時にはもうシャッターきってたよ‥‥‥‥。

 

しかしながら、『ヨンボムにジャンプして抱きつくスンホ』だけは何が何でもカメラに納めたい」という心の欲望に従ってカメラを持参していったので、若干出遅れながらも撮って参りました。

 ヨンボムがスンホの背中をポンポンしているのがたまらないです♡

うーん、可愛い‥‥‥‥。

(因みに前回のジンソプスンホはジェボムヨンボムを抱き上げてました笑)

 

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じゃんけんでどちらが上かを決めるジュファとドンヒョン。(可愛すぎ)

 

今回も胸を締め付けるような切なさを胸に残していったこの作品、本当に観られて良かったです。というか、今回の再演前に韓ミュにハマっていて良かった。

今シーズンのヨボショを観られるのはこれで最後でしたが、また再演されれば絶対行きたいと思う作品でした。

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