絵に描いた餅

書かなきゃ忘れるオタクの備忘録

ファンレター(팬레터)キャスト別感想

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公演自体は2/2までですが、1月は忙しいのとソホセフンが居ないのもあって一足先に今期のファンレターを締めてきました。こうやって書いているとまだまだ観たいような気もしてきますが、全キャスト観ることができたうえLP盤も貰ったのであとは気長にDVDが出るのを待ちたいと思います。キャストが多いので最推し組み合わせで観るのも難しそうですし……。

ということで、忘れてしまわないうちにキャスト別感想をまとめておきたいと思います。申し訳ないのですが、7人会の先生方は印象に残っている方のみです。私にあと4つくらい目と集中力があれば良かったのに……(泣)

個人の好みと性癖バイアスかかっている感が否めないので、全部語尾に(※個人の感想です)と脳内で付け加えておいてください☆

 

 
〈ジェボムヘジン先生〉

可愛い。とにかく可愛い。

全ヘジン先生の中で1番明るくてふわふわしていて良い意味で普通の人に近い。ヒカルさんの話をする時は照れて「ひ、ひ、ヒカル………さん(尻すぼみ)」になっちゃうし、ヒカルさんに送る本を取りに行く時はツーステップ踏んじゃってるところをセフンに見られて照れながら誤魔化したりする。可愛すぎか。

180センチでさえ小さくなっちゃうこのファンレターの世界線において、華奢で小柄なジェボムヘジン先生がみんなから「ひょん~♡」と慕われる姿はヘジン先生愛され小説を読んでいるのかと錯覚する。ミンユン先生相手だと「美味いもの食べに行こう!」のシーンの絵面がもはや拉致。

失礼ながら死の賛美のジェボムサネで撃沈(解釈が全く理解できなかった)したのを引きずってあまり期待しないで行ったところ、びっくりするくらいヘジン先生で、とっても良くて秒速で掌を返しました。ヒカルの名前を出すところで照れちゃうヘジン先生って新しくてびっくりしたんですが、すんなり納得させられてジェボムさんの新しいヘジン像サイコーだな!ってなりました。サイコー!!

 


〈ジョングヘジン先生〉

私のファンレターの最初の5回を全部ジョングヘジン先生で観た影響もあって、私の中のヘジン先生は今後何があろうとジョングさんなんだろうなと思います。

セフンの愛した春のように暖かな優しさと、ヘジン先生の抱える孤独から生まれる狂気、なんていうかファンレターという作品の中を生きるヘジン先生そのものなんですよね。上記の通り、個人的な思い入れもあってそう感じちゃうだけなのかもしれませんがそれ以外になんて言えばいいかわからない………。

 

〈ギョンスヘジン先生〉

控えめで繊細そうな文学青年風なヘジン先生でした。あれは絶対病弱だし良家の坊っちゃまに違いない。サナトリウムで恋に落ちるタイプです(※個人の妄想)そんなギョンスヘジン先生が得体の知れない女にのめり込んでいくのはなんていうか、三島由紀夫とか谷崎潤一郎とかあの辺の小説を読んでいるような気分になりました。知らんけど。7人会を辞めて1人引き篭もるようになるシーンは「拐かされる」って言葉がよぎる。

ギョンスヘジン先生だと作品自体が「怪しい女に魅了された文人の物語」って感じでセフンの印象が薄いです。"Muse"のシーンでセフンが「(ヒカルには)会わない方が良いと思います」と言った時の反応でヘジン先生がセフンの正体について薄々気づいているかどうかが判断できると個人的には思っているんですが、私が見た回は恐ろしいほどサラッと流されていてびっくりしました。気づいている、いない以前に、もうヘジン先生には「ヒカルさん」という1人の女性しか目に入ってないような……。そう考えるとセフンに接するときも、人として当然だから下の立場の人間に優しく接してるようにしか見えないんですよね……。ほら、育ちが良いから……(※繰り返しますが個人の妄想です)

ギョンスヘジン先生は"해진의 편지"で『그녀』の部分を『그이』と歌いますが、これも育ちが良くて人間が出来ているから時間をおいて心を整理したあとはヒカルではなくセフンを認めてしっかり向き合っているように感じました。他の先生たちに比べてセフンと先生の作り上げた虚構の物語感が薄いギョンスヘジン先生ですが、細かい仕草や表情がとてもヘジン先生で(?)ジェボムさんともまた違う新しいヘジン先生像が素敵でした。お酒を飲んだら楽しくなっちゃうタイプのヘジン先生可愛すぎるでしょ。惜しむらくはギョンスさん自身がすらりとした優男な俳優さんなので7人回の先生たちから「ひょん〜」と呼ばれているのに若干の違和感を抱いてしまうことでしょうか。


〈ギュヒョンヘジン先生〉

真面目で優しいからこそ破滅の道……というと言い方が悪いですがああいう結末を招いてしまったように感じました。ちょっと控えめだけどちゃんと社会生活できそうなタイプ。真面目じゃなかったらあんなにヒカルからのお手紙几帳面にまとめてないでしょ(そこ)個人的には「小説を書いたら原稿を見せてね」のところで指切りしてくれるのが優しすぎて泣きました。誰からも愛されなかったセフンに未来の約束をしてくれるって……(泣)

指切りした後のセフン見た??指切りした形のまま手を光にかざして大切そうに胸に抱いてたよ!!!こんな約束させられちゃったらセフンの半身であるヒカルが「(原稿を)送らなきゃ!」って言い始めるのも納得です。

 

 

〈ヨンギュセフン〉

ドミニコさんやドゥラエちゃんのイメージから、受け入れらない切なさとか哀しみをごりっごりに出してくるのかと思っていたら予想外に明るくて元気なセフンでした。よく泣くけどヨンギュセフンは素直でまっすぐだからこその涙なんだろうなって。ただただ悲しくて寂しくて泣いてるみたいな……?ヨンギュさん4セフンの中で1番小柄なのもあって少年っぽい演じ方をされると本当に少年みたいで可愛そうでした。

 

〈ヒョンフンセフン〉

新セフンの中では1番正統派(?)なセフンのように感じました。ちゃんと心の奥底に悲しみを抱いてる。私が大好きなのが2幕最初の先生たちから投書をしたんじゃないかと疑われた時のヒョンフンセフン。このシーン全セフンの中で1番好きです。割と声を荒げて否定するんですが、表面上は怒っているのにその裏に先生たちから信じてもらえなかった絶望や諦念が見えるのが「セフン」というキャラクターそのもので好きです。あと、ドラム缶の中に投げ入れらた本をしゃがんで覗き込んで悲しそうな顔をするところも細かくて好き。

 

〈ソンイルセフン〉

今期唯一の継続セフンです。

新セフンたちは根暗感…?というか心の奥底に巣食う孤独や寂しさにあまり重点を置いてるタイプのセフンではないように感じていたので久しぶりにソンイルセフンを観た時には「セフンだーーー!!!!」となりました。私は再演の時からソンイルセフンのことを「春(先生)の風の中でしか生きられない繊細な花」と表現していますが(ポエムオタク)まさにその通りなんです(自画自賛)何がどうセフンなの?と聞かれるとうまく言えないんですが、ソンイルセフンが私の考えるセフン像だなと強く感じた瞬間が"아무도 모른다"です。

他のセフンたちはこのシーンで泣いていることが多かったと思うんですが、私が観た回のソンイルセフンは瞳に孤独を滲ませながらも諦念したように淡々と歌っていました。その隣で目に涙を溜めて膝に顔を埋めるジョンファヒカル。この2人の対比があまりにもセフンとヒカルで序盤から最高すぎました。セフンの生い立ちが見え隠れする仄暗い繊細さのあるソンイルセフン、流石の初演キャストだなと感じました。

 

〈ソホセフン〉

なんていうか斜め上のセフン。先生に対する態度が完全にファンのそれ。純粋でぽやぽやで、目の前のことをどうにかしようと選んでいった選択肢の先にあの結末があったという印象でした。こんな子が「本を踏まれた」という理由で人を殴れるのか……?!?!"Muse"で先生から奪ったヒカルの手紙の住所部分を、証拠隠滅しようと台拭きで擦り続けていた姿を私は一生忘れない。"고백"から"해진의 편지"の先生への罪悪感に押しつぶされたように泣き崩れるのが好きでした。

12月11日マチネ1幕の役作りが新しいセフンとしてとても好きだったんですが、残念ながら早抜けしてしまいあの路線のセフンがもう観られないのが悲しいです。辛いことや悲しいことを全部のみこんで寂しげな微笑を浮かべるセフン、悲しくて好きだったんですけど……。

 

〈ジョンファヒカル〉

セフンの鏡合わせの存在であり共犯者。ちょいちょいセフンに対して人差し指を唇に当てて「しーーっ」ってするのが無邪気で自分の心に正直でヒカルって感じ。寝ているヘジン先生の手に触れる瞬間のセフンへ向ける笑顔が世界一可愛い。"거울"では今まで共にあったセフンに反抗され、混乱したように声を荒げる。

 

〈ヒオラヒカル〉

セフンの暴走した欲望。

美しく自信に溢れている「ぼくのかんがえたさいきょうのひかる」

"거울"は一寸のためらいもなくパワーで押してくるヒカル。怖い。セフンの文学に対する欲望とヘジン先生の文学に対する欲望を吸い上げて成長してしまった狂気と美しさが至高。

 

スヨンヒカル〉

純粋なセフンの半身。

白いブラウスの時のフレッシュさと可憐さはNo.1。"거울"の時セフンと先生の間に立ち塞がって「私たち一緒にやったじゃない……!!」と泣きそうになりながら訴える。もっとヘジン先生の側で小説を書いていたいというセフンの純粋な願いが滲むヒカルであまりにも可哀想。

半泣きでセフンを突き飛ばしながら言う「隅で楽にしてなさいよ!」のセリフのニュアンスがヒオラヒカルの同じセリフと180度印象が違って面白いです。個人的な意見ですが今期新キャストで1番良いと思う。

 

〈ジョンピョユン先生〉

ツンツンツンデレユン先生(※しかしヘジン先生との友情は厚い)

ジョンピョさんのユン先生は、ちょっとセフンに対して嫌味っぽい部分もありながら、でもなんだかんだセフンの才能と親友の愛したセフンを大切に思っている先生です。7人会に加入したヘジン先生の上着を脱がして椅子に掛けてあげるところが地味に好き。

生の伴侶でヘジン先生を説得するシーンは絶対観た方が良い。一旦座ってヘジン先生と視線を合わせたあと、先生の手を握って説得を始めたりとしっかりと親友と向き合っているのがサイコー。ほんとジョンピョユン先生のこのシーンサイコーなのでよろしくお願いします(?)

 

〈ジョンミンユン先生〉

大きくて暖かくて人誑しなユン先生。

ミンユン先生が居るだけで周りの空気が明るくなるような気がする。拘置所でのセフンとの対面で初っぱなから「これは誰だ〜?」と笑いながらわしゃわしゃセフンの頭を撫でていて死にました(私が)

ミンユン先生だけ(多分)「一番好きな作家はだれなんだ?(2回目)」がアドリブなので、初めて7人会の事務所にやって来たヘジン先生が無人島……動物園状態の事務所に入らざるを得ないのが気の毒過ぎてウケる。

ミンユン先生はどのヘジン先生よりも大きいのでヒカルへのお手紙(血書付き)を半ば無理やり見るシーンや「そんな手紙はセフンに任せて美味いものでも食べに行こう」のシーンは物理攻撃でどうにかなると思ってそう。ヘジン先生の上に座ったら先生潰れちゃうよ( ˙-˙ )

でも少しも強引に見えないのがミンユン先生の人誑しなところだと思います。

ところでこれは本当にあった怖い話なんですが、ミンユン先生こんなにおっきいのに7人会で1番小さい日があったりする。

 

〈スンリテジュン先生〉

もう私はスンリテジュン先生の夢女です。嘘ですけど。セフンを見つめる眼鏡の奥で細められた目元が優しくて優しくて好き!!!!観劇後半はスンリテジュン先生が居るか居ないかで観に行くが行かないかを決めていたと言っても過言ではありません。

セフンがスナム先生の詩の暗唱で詰まっちゃった時に後ろから小声で「おもに…」と囁いてくれるのも、ユン先生とスナム先生から貰ったサインを見て見て!ってするセフンに優しく頷きながら自分もサインしてくれるのも、投書騒ぎで疑われたセフンが事務所を出て行くのを必死で引き留めようとするのも、全部スンリテジュン先生の優しげな風貌に合っていて好きです。個人的には"신인 탄생"でヒカルをセンターへエスコートする姿がめちゃめちゃかっこいいのと、ヒカルの正体を疑われセフンが文字を書かされるシーンで「自分が確認しなきゃ」と駆けつけるも見ていられないように目を背けていてユン先生の「似ているような……似てないような……」の言葉で初めてほっとしたように自分も紙を覗き込むのがポイント高いです。

スンリテジュン先生の優しさとミンユン先生の暖かさが揃った7人会なんて実質セキ◯イハイムみたいなもんですよ!!!!

 

〈スンヒョンスナム先生〉

スナム先生の持つロマンな心や文学への熱い想いを余すとこなく見せてくれるのがスンヒョンさんのスナム先生です。ファンレターは基本セフンとヘジン先生、そしてヒカルの物語なので7人会は特に注視するほどでもない、そう思っていた時期が私にはありました。しかし!しかしですよ、スンヒョンスナム先生が居ると「どうしてあの時代において先生たちは文字を書くことにこだわったのか」「文章を書くことがどれほど生きる支えになっていたのか」というのがビシバシと伝わってきて物語に圧倒的深みを持たせてくれます。

前半のドンホファンテ先生とのわちゃわちゃや"Muse"で傷心のヘジン先生の手を握って慰めてくれるところも素敵なスナム先生です。

 

再演から新たなキャストが追加されての三演でしたが、新しい形のファンレターが観られてとても楽しかったです。特にヘジン先生はどなたで観てもヘジン先生だ!!となるのにそれぞれ違ったアプローチで面白かったです。あまりにもキャストが多いので全て自分の推しキャストで観るのは外国人にはほぼ不可能という点が悲しくはありますが。

それにしても今期ファンレターの平均身長いくつですか????セフンたち(基本180前後)が小さく見えるってどういうことやねん!!!

自分が行く前に、母を「高身長足長なヘジン先生とセフンをよろしくな!!」とジョングヘジンソホセフン回に送り込んだ過去があるんですが、感想を聞いたら「2人とも別に高身長じゃなかったけど……」と返されチケット買った回を間違えたのかと本気で確認しました。183センチが高身長じゃない世界線なんてあってたまるか!!!(あった)

余談なうえに話が逸れちゃいましたが、最後に高身長7人会の先生方に囲まれるヘジン先生とセフン&ヒカルの写真で締めさせていただきます。

 

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